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豆知識

仏壇を掃除するための手順は?

2015年08月12日

仏壇の掃除はどのくらいの頻度でされていますか? そもそも仏壇の掃除の仕方が合っているのかわからない、という人も少なくないのではないかと思います。
   

仏壇の掃除の基本は「埃を払い、拭いて、磨く」の3点です。
   

ろうそくや線香の煙には粘り気があり、ほうっておくとやっかいな汚れとなってしまいます。また、お供え物の果物や花、毎日お供えするお食事などがこぼれ、カビや汚れになることもあります。
   

見た目はそれほど汚れていなくても、長年の汚れがこびりついてとれなくなったりすることもあるでしょう。また、人間が触れたところに皮脂がつき、そこに埃がたまってカビになることもあります。 無理やり汚れを落とそうとすると逆に仏壇に傷がついてしまうことも…。 そんなふうになる前に日々の掃除を心がけていきましょう。

了解しました。

【仏壇を自分で掃除しても良い?】

掃除したら仏壇を傷つけてしまうのでは? と気にされる方はプロの業者に依頼してもよいかと思いますが、もちろん自分で掃除することに問題はありません。
   

仏壇とは仏様やご先祖様の「お家」。人間も汚い家よりは綺麗な家に住みたいと思いますよね? 綺麗で整頓されている方が心も清められるし、気持ちがいいと感じるでしょう。それは仏様やご先祖様も同じです。日頃の感謝をお伝えし、仏様やご先祖様を身近に感じるためにも是非、頻繁に掃除をしていただきたいと思います。
   

長年放置していて素人ではこの汚れは落とせない、と判断された場合は解体して「洗浄する」という方法になり、こちらは業者に依頼することになります。さらにそれ以上の汚れや破損となると塗り直しなどの修繕も必要になってきます。 そうなる前にできればご自身でこまめに掃除をしていきましょう。

【仏壇を掃除するときに便利な道具はありますか?】

仏壇を掃除するときに用意しておきたい道具や、仏壇を掃除するときに便利な道具は以下のものです。 ○毛ばたき
ホームセンターやカー用品店などで購入できます。もちろん、仏壇用もあるので仏壇店で購入してもよいでしょう。
○ハケ
なるべく毛足の柔らかいものを選びましょう。ハケは隙間や蝶番部分などの狭い箇所の埃を払うのに便利です。ハケがなければ柔らかい歯ブラシや、筆でもかまいません。
○ぞうきん
なるべく柔らかいものを選びましょう。タオルでもよいです。水拭き用、乾拭き用、ツヤ出し用の3種類用意したいので、最低でも3枚以上は必要です。
○仏壇洗浄剤<
ひどく汚れている場合に使用します。仏壇店などで仏壇用の洗浄剤が売られています。市販の中性洗剤を薄めて使用しても可能です。
○ツヤ出しワックス
ピアノや家具を磨いてツヤを出すためのワックスです。仏壇用も売られています。100ccで350円程度です。
○セーム革
ワックスの拭きあげに使います。ホームセンターやカー用品店で購入できますし、仏壇用も売られています。
○綿棒
○ポリバケツ
○ブルーシート・新聞紙

【仏具の掃除はどのようにすればよい?】

仏具は素材別にお手入れ方法が変わってきます。 陶磁器は食器と同じように食器用洗剤で洗い、よく乾かしましょう。傷をつけないよう指輪や時計ははずしてから洗うようにしましょう。
   

ガラス素材の仏具はガラスクリーナか水につけた布をかたく絞って拭きましょう。拭き残しがないよう、乾いた布で仕上げの拭きあげを行ってください。
   

真鍮素材の仏具は真鍮磨きで磨いてもいいですが、汚れが激しくないようでしたら乾いた布で拭くのがよいでしょう。
   

その他の木製や塗りの素材については毛ばたきで埃を落とし、皮脂がついていれば乾いた布で拭きましょう。隙間などは綿棒で優しく埃を拭うのがよいでしょう。ただし、位牌は戒名の部分などが金箔仕様になっていることがありますから、強くこすらず、剥がれないよう注意しましょう。
   

ろうそくが垂れて固まってしまった汚れに対しては、ろうそくを剥がす専用のクリーナーがありますのでそちらを使用するのがよいでしょう。

難しいもんだな!

【仏壇を掃除するための手順は?】

それでは仏壇を掃除していきましょう。「埃を払い、拭いて、磨く」が基本の手順です。


1.バケツに薄めた洗剤と水を用意。

洗剤を用意しない場合は水を入れたバケツのみでかまいません。 薄めないタイプの専用洗剤は直に仏壇にかけず、ぞうきんに洗剤をしみこませて使うようにしましょう。


2.仏具を別のところにうつす。

ブルーシートや新聞紙の上に並べます。ご本尊や位牌は床に置かず、台などに置きましょう。


3.埃を毛ばたきやハケ、ミニほうきで落とす。

埃は基本的に、外側の埃をはらって、内側の埃をはらう、という順番です。 毛ばたきを激しくぱたぱたさせると塗面に傷をつけたり金箔を剥がしてしまう原因になりますから、力加減に注意しましょう。 ハケやミニほうきは蝶番などの細い部分の埃をとるのに有効です。塗面にハケなどを使うと傷ができてしまうので注意しましょう。


4.汚れを拭く。

洗剤を含ませたぞうきん、または水に浸した固く絞ったぞうきんで塗面の汚れを拭いていきます。 砂や埃が拭えていない状態でこすると、逆に傷をつけてしまうことがあるので力はあまり入れずに拭いてください。
   

ぞうきんは汚れたらこまめに洗い、再びかたく絞って拭きあとが残らないよう何度か繰り返して最後に乾拭きをします。洗剤を使用した場合は、洗剤で拭く→水拭き→乾拭きの順に拭きましょう。 金属の部分は乾拭きするにとどめましょう。水が付着することで黒ずんだりサビたりすることがあります。


5.金箔部分やガラス部分を乾いた布で拭く。

彫刻がほどこされていたりする隙間などは綿棒で優しく埃をかき出しましょう。金箔部分は指の塩分や皮脂に弱く、また、強くこすると剥がれたりしますから注意が必要です。 ガラス部分はガラス用クリーナーを使用してもよいですが、他の素材部分にかからないようにしてください。


6.ツヤ出しワックスで磨く。

乾いた布にワックスを少しつけて広い範囲にのばしていきます。最後にセーム革でワックスを拭き取ります。


7.仏具を掃除して、戻す。

【最後に】

日頃から仏壇の掃除をしておけば、それだけ長持ちし、買い替えや修繕といった多額の出費をおさえ、なによりも気持ちよくご先祖様のご供養ができるわけです。 毎日しなければならない、というわけでもありません。また、お彼岸前やお盆前などでかまいませんから、定期的に掃除をすることで長く仏壇をお守りすることができます。 日々こまめに毛ばたきをかけて埃を落としたり、皮脂(指などで触れるだけで付着します)を乾いた布で拭ったりするだけでも何年か先には違ってきます。
  

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